英語の多読を続けられなかった人向け ~アンリ流 多読のやり方~

インプット

英語の本をたくさん読もう ~多読のやり方&多読の効果~」の記事の「英語の多読をする際の注意点」にも書きましたが、多読を続けていくと、ほぼ必ずと言っていいほど壁にぶち当たります

かくいう私も、幾度となく英語の多読を挫折し、長いお休みを繰り返し、何回もゼロから再スタートしてきました。

そんな失敗を繰り返してきた私が、英語の多読を失敗しない方法をお教えします!

英語の多読でよくある失敗パターン

英語の多読を始めると、次のような気持ちになることが多いです。

  • できるだけ早く、上のレベルの本を読みたい
  • レベル1の本30冊を〇月×日までに読み終わるぞ!
  • TOEIC800点取るために、〇月×日までに100万語読むぞ!
  • 多読のルールに「辞書を引くな」とあるけれど、意味を分からないままにしておいて、本当に単語力が身についているのか不安
  • 英語の本を読むだけで文法を理解できるようになるのか不安
  • 多読でリスニングや英会話ができるようになるのか不安
  • あまり面白くない本だけど、お金がもったいないから最後まで読もう

英語の多読は、目標のレベルに到達するまでに膨大な時間がかかります。

多読を続けていくと「はやく!」「はやく!」と先を急いでレベルアップをしたり、ひたすらノルマをこなそうとしたりするようになります。

せっかちさんや完璧主義の人は、この気持ちになりやすいです。

レベルや何語読んだかという数字ばかり追っていたり、ノルマを決めたりしてしまうと、それがストレスになって、多読を楽しめなくなります。

そうなると、そこで本を読むことをストップしてしまうのです。

英語多読 すべての悩みは量が解決する!」では、この状態を「多読の効果が感じられないケース」として説明しています。

また、多読をすることで生まれる不安を払拭しようとネット検索をすることで、本を読む貴重な時間がどんどん削られていき、最終的には本を読む時間を確保できなくなります。

なので、上に挙げたような気持ちになると、英語の多読は続かなくなります。

私が英語多読を継続できなかった理由

挫折したときにやっていた多読のやり方は、次の通りです。

SSS英語多読研究会のホームページにある「英語上級者に対するSSS英語学習法の多読法」を参考にして多読をスタート。

各レベルごとに、目標の読む本の冊数や語数が載っていました。

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英語上級者に対するSSS英語学習法の多読法 (seg.co.jp)

各レベルの目標の語数をクリアできるように、あらかじめ読む本リストを作成。
本を読んだら、リストの該当の本のタイトルに線を引いて消していく。
読んだ語数をカウントして、累積読書語数を記録する。

ちなみに、英語初級や中級の人向けにも表が作成されています。

英語初級・中級者に対するSSS英語学習法の多読法 (seg.co.jp)

SSS英語多読研究会のホームページでは、次のようにも書いてます。

参考までに、標準的な各レベル別の読書量を下記のような表にまとめてみましたが、読む冊数も下記の表にこだわる必要はまったくありません。同じレベルのGraded Readersの中にも読みやすさが大きく違うことがあるので、数値にこだわらず、自分が今読書を楽しめているかどうかの感覚を大事にして、適当にレベルを混ぜたり、上げたりして読書を勧めて下さい。

英語初級・中級者に対するSSS英語学習法の多読法 (seg.co.jp)

  • 読む冊数も下記の表にこだわる必要はまったくありません
  • 数値にこだわらず、自分が今読書を楽しめているかどうかの感覚を大事にして

と書いてあるにもかかわらず…
私は数値にこだわってノルマを設定し、英語の多読をしていました。

その結果、英語の多読がノルマ消化になってしまい、嫌になってしまいました。

なかなか思うように多読が進まないと、「他にもっと効率がよい勉強法があるのでは?」と、新たな勉強法を探し求めてネットで検索ばかりするようになりました。

そして、肝心の英語の本をまったく読まなくなり、英語の多読を止めてしまいました。

また、私は小さいころから本を読むことがあまり好きではないので、日本語だろうが英語だろうが、活字を読むスピードが人より遅いです。

そのため、なかなか思うように目標をクリアできず、途中で疲れてしまったのも原因の一つだと思います。

失敗から学んだ、アンリ流 英語多読のやり方

多読を再開させては、同じような失敗を繰り返すということを、何度も続けていました。

でも、多読を完全にやめることはしませんでした。

それは、長いお休みを挟んでも、やっぱり多読の効果を実感していたからです。

実感した多読の効果
  • 英語の本を読んで2週間ぐらいで、英語脳が戻る
  • 自然と英語が浮かぶようになる
  • 英語が聞き取れるようになる

英語の多読を再開して、毎回「すごいな!」と効果を実感するのが、この3つです。


失敗を繰り返していくうちに、英語の多読を継続するコツが分かるようになりました。

それは、とても簡単なことでした。

では、アンリ流 英語多読のやり方を紹介します。

本の読み進め方について
  • 何語読んだかを記録しない
    • 読む量は、毎日、少しずつでもOK
    • 2週間ぐらい毎日英語の多読をすると、なんとなく効果を感じ始めます。
      何語読んだかよりも、この「あっ!? スラスラ読めてるかも!」の感覚が大切。
      そのうち、自然と英語が頭に浮かぶようになります。
  • 面白くない本は読まない
    • レベルが合っていないから面白くないことが多いです。
      レベルアップしてから読みなおしてみると、けっこう面白かったりします。
      「あとで読んでみよう」という気持ちも大切です。
  • Graded Readersの小説をメインで読む
    • 英語学習者向けにレベル分けをして作られたGraded Readersが、やはり読みやすいです。出版社によって、レベルや読みやすさが異なります。
    • ネイティブの子供向けに書かれた児童書は、見慣れない単語も多く、けっこう難しいです。
  • ノンフィクションも読んでみる
    • 試験によく出る単語やフレーズ、ビジネスで使う単語やフレーズなど、小説だけでは出会えない単語などがノンフィクションに出てきます。
    • ノンフィクションも、Graded Readersで読むことができます。
  • スラスラ読めたら、次のレベルへ
    • 「スラスラ読める」というのは、どこにもつっかからず、文の先頭に戻って読みなおすことがない状態です
  • 英英辞書なら単語の意味を調べてもOK
    • 分からない単語が少しあるのであれば、英英辞書で意味を調べてOK。
    • 分からない単語がたくさんある場合は、その本のレベルがまだ合っていない証拠なので、その本は読まないで、しばらく放置します。レベルが上がって来たころに読むようにします。
  • たまには、音声版を聴きながら、本を読んでみる
    • 聞き読みの効果はすごいです。
      目と耳で英語を認識しながら本を読み進めるので、知らない単語やあいまいな単語が記憶に残りやすくなります。
    • Graded Readersの出版社によっては、ホームページから無料で音声をダウンロードすることができます。

以上が、アンリ流の英語多読のやり方です。

多読をお休みして、再開するときのコツ

ちなみに、なが~い長いお休みを挟んで多読を再開させるとき、私は同じGraded Readersの出版会社のシリーズものを低いレベルから順番に読んで、再開レベルの確認をしていました。

「このレベルはスラスラ読めるぞ。」
「あれ⁉ 前にも読んだことがあるのに、このレベルはスラスラ読めないぞ。」
という、読んでいるときの「スラスラ」の感覚で確認しました。
スラスラ読めたレベルを2~3冊読んでから、つっかかってしまったレベルの本を多読するようにしました。

このやり方をする前は、レベル1に戻って多読を再開していました。
そうすると、何が起こるかというと…
なかなか上のレベルの本にたどり着かず…
また嫌になってしまい、多読をお休みすることになってしまいます。

英語は3日触れないと、感覚が鈍ります。
毎日少しずつでもいいので、多読をしてみてください。
のちのち、大きな財産となっていますよ!

おすすめのGraded readers



まとめ

英語の多読を勉強として位置付け、レベルや読んだ語数などを記録し、きっちりやろうとすることで挫折してきました。

ならば、「きっちりやらず、ゆる~くやればいいいんだ!」と気が付き、試してみたら上手くいきました。

英語の多読は、100万語読まなくても、1万語あたりでも効果を実感できます!

勉強としてとらえず、「英語の本を読む」ということを楽しんでください。

Graded Readersは本の厚みが薄いので、すぐに「1冊読んだ!」という達成感が得られます。

読書が苦手な私でも、英語の多読はできました。

ぜひ、英語の多読を楽しんでください。

じゃ、今回はこのへんで…

Seeya!
またね!

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