多読ってご存知ですか?
ざっくり言うと
簡単な英語で書かれた本をたくさん読んで、徐々にレベルを上げて、英語ができるようになろう!
という、英語勉強法です。
勉強といっても、自分が楽しく本を読むだけなので、勉強している感覚はないです。
10年ぐらい前にこの勉強法に出会ってから、長いお休み期間も挟みつつですが、今でも続けています。
ちゃんと全ての記録をしているわけではないのですが、たぶん300万語以上は読んでいるんじゃないかと思います。
おかげで、めちゃくちゃ英語力がアップしました。
toeicは700点前半から一気に800点半ばまで伸びました。
実は私、日本語の本や漫画はほとんど読んできませんでした。
子どもの頃から、読書嫌いでした。
でも、なぜか英語の多読だけは続きました。
英語が好きだからなのはもちろんですが、イギリスのラジオを聞きながら英語の本を読んでいると、イギリスに行った気分に浸れるのも理由の一つだと思います。
あとは、多読の効果を実感できたからだと思います。
英語をしばらくサボって、サビついてきたころに、仕事で海外からお客さんが来て英語を話さなきゃいけない時がありました。
そんなときは、レベル低めの本を大量に読むと、一気に英語脳に戻って、自然と英語が出てくるようになります。
では、英語多読の効果を確認してから、多読の進め方をみていきましょう。
英語多読の効果
英語多読の効果は、一言で言うと「すごい!」です。
たくさん読めば読むほど、どんどん英語のストックが増えていきます。
ストックが増えると、自然と英語のフレーズが頭に浮かぶようになります。
つまり、英語での会話もライティングもできるようになります。
日本語に訳して考えないので、テンポよく英語で会話ができるようになります。
また、知っている単語やフレーズが増えることで、リスニング力もアップしていきます。
しかも、とても自然な英語を使えるようになります。
文型などを丸暗記しようとしなくても、こちらも自然と身についています。
ただ、「この単語の意味なんだっけ?」とか「この文法の説明をしてほしい」と言われると、答えられません。
単語の意味はイメージで覚えているし、文法もフレーズでストックされているからです。
英語の多読のやり方
英語多読のルールは、いたって簡単です。
大きく分けて、下の2つのやり方があります。
絵本から読み始める
- 初級から上級まで、どんなレベルの人でも、まずはレベル0の絵本から読み始める
- 多読三原則を守る
- 辞書は捨てる
- 分からないところは飛ばす
- 自分に合わないと思ったら投げる
基本のルールは、この2つです。
1は、短い英文から読み始め、徐々に文を長くし、最後にはネイティブ向けペーパーバックを辞書なしで読めるよう、段階を追っていくためです。
2は、英語多読を楽しく長く続けていくためのコツです。
これを守らないと、かなり精神的にきつくなり、挫折してしまいます。
日本語に置き換えてみると、私たちも子供のころから、当たり前のようにこれらのことをやってきています。
これらのやり方や効果について、「英語多読 すべての悩みは量が解決する!」に詳しく書かれています。
自分のレベルの一つ下のレベルの本から読み始める
このやり方は、イギリスの語学学校の先生から教わりました。
その先生は授業のとき、かご一杯のPenguin Readersの本を教室に持ってきました。
授業でそれらの本を使うことはないのですが、その中から好きな本を借りて、家に持ち帰ることができました。
当時、私がいたクラスのレベルは、「Intermediate(CEFR: B1)」でした。
そのため、かごの中にはいつも、一つ下のレベル「Pre-Intermediate(CEFR: A2)」の「Level 3」の本が入っていました。
「たまに知らない単語が出て来るぐらいのレベルの本をたくさん読むのが良い」ということでした。
レベルの詳細や確認方法については、こちらの記事を参考にしてください。
英語の多読をする際の注意点
レベル0の絵本から英語の多読を始めると、次のような気持ちになることが多いです。
- 絵本から読み始めると、目標の上級レベルに至るまでに膨大な時間がかかる。
できるだけ早く、目標レベルの本を読みたい。 - レベル1の本30冊を〇月×日までに読み終わるぞ!
- TOEIC800点取るために、〇月×日までに100万語読むぞ!
この気持ちになると、英語の多読は続かないです。
私はこの気持ちに何度もなって、何回も挫折しました。
つまり、レベルや何語読んだかという数字ばかり追っていたり、ノルマを決めたりしてしまうと、それがプレッシャーというかストレスになって、全く多読を楽しめなくなります。
そうなると、そこで本を読むことをストップしてしまうのです。
「英語多読 すべての悩みは量が解決する!」では、この状態を「多読の効果が感じられないケース」として説明しています。
また、自分のレベルの一つ下のレベルの本から読み始めた場合は、次のような気持ちになることが多いです。
レベル3から読み始めた場合
- レベル0からレベル2を読んでいないので、そのレベルで学ぶ内容の漏れがあるような気がして心配になる。
- 英語の土台をしっかりと作れているのか不安になる。
- 単語力や文法力が身についているのか不安になる。
全部を漏れなく理解したい完璧主義の人は、この感覚に陥りやすいです。
レベル0から始めた多読を長らくお休みしたあと、このやり方で再開したとき、この気持ちになりました。
結局、不安になって焦って、またレベル0から読み直しました。
そんな失敗を何回か繰り返し、自分にあったやり方を見つけました。
せっかちな人、完璧主義者な人、心配性な人
そんな人には、アンリ流の英語多読のやり方がおすすめです。
アンリ流の多読のやり方については、こちらに詳しく書いています。
ぜひ参考にしてみてください。
じゃ、今回はこのへんで…
Seeya!
またね!
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