イギリス英語とアメリカ英語を比較できる映画 ~アクション&サスペンス編~ おすすめ5作品

イギリス英語とアメリカ英語

イギリス英語とアメリカ英語の違いを勉強したら…
次は、実際に聞き比べをしてみましょう。

ここでは、イギリス英語とアメリカ英語の聞き比べができる、おすすめの映画を5つ紹介します!

おもな登場人物と英語の種類も書いておきました。
ぜひ参考にして、イギリス英語とアメリカ英語の違いを味わってみてください。

ちなみに、こちらは「アクション&サスペンス編」です。
コメディ」や「SF」、「ファンタジー」などのおすすめ映画は、下の記事にまとめてあります。こちらも、おすすめの映画を5つずつ紹介しています。
ぜひ、チェックしてみてください。

イギリス英語とアメリカ英語の発音の違いをまだチェックしていなければ、こちらも併せて読んでみてください。

では、イギリス英語とアメリカ英語の比較ができるアクションやサスペンス映画、おすすめ5作品はこちらです!

クーリエ:最高機密の運び屋

原題: The Courier
監督: ドミニク・クック
ジャンル: サスペンス

登場人物俳優英語の種類
グレヴィル・ウィンベネディクト・カンバーバッチイギリス英語
シーラ・ウィンジェシー・バックリーイギリス英語
ディッキー・フランクスアンガス・ライトイギリス英語
オレグ・ペンコフスキーメラーブ・ニニッゼアメリカ英語
エミリー・ドノヴァンレイチェル・ブロズナハンアメリカ英語
ジョン・マコーンジェリコ・イヴァネクアメリカ英語

1960年。東西冷戦により世界中が核の脅威に晒される中、モスクワのアメリカ大使館に、ソ連高官からの密書が届けられた。GRUに所属するオレグ・ペンコフスキー大佐が、アメリカへの亡命を打診して来たのだ。CIAは、たまたまソ連政府内部のスパイを失った直後だった為に、イギリスのMI6に協力を求めた。

ペンコフスキーは、妻子を伴ったソ連脱出と、亡命先での厚遇を求めて、政府の機密を漏洩する覚悟を決めていた。MI6とCIAは、怪しまれずにペンコフスキーと接触する人物として、素人を起用する計画を立てた。東欧の国々で工業機械を売る英国人ビジネスマンのグレヴィル・ウィンをスカウトするMI6。説得され、恐る恐るモスクワヘ向かうウィン。

商用を装いモスクワを訪れるウィンの協力で、2年に渡り情報を送り続けるペンコフスキー。英国とアメリカは、キューバにおけるソ連の秘密作戦を察知した。ソ連はキューバに、アメリカを射程圏内とする核ミサイルの配置を目論んでいたのだ。しかし、西側に潜入中のソ連スパイによって、内通者の存在が示唆され、安全の為にウィンのモスクワ行きは中止された。

1962年。アメリカのケネディ大統領は全世界に向けて、キューバ国内のソ連核ミサイルの存在と、応戦する意志を明らかにした(キューバ危機)。スパイ容疑で調査の手が迫るペンコフスキー。ウィンは、ペンコフスキーを救う為に志願してソ連に向かった。

クーリエ:最高機密の運び屋 – Wikipedia

キューバ危機を回避するために活躍した、実在のイギリス人スパイについて描かれた映画です。

平凡なセールスマンがスパイとなり、世界を救うために奮闘します。
ハラハラ&ドキドキがが止まらない、サスペンス映画。

MI6、CIA、KGB、核戦争、キューバ危機とあるだけに、難しい英語がたくさん出てくるかと思いきや、意外と使われている単語は身近なものです。

主人公のグレヴィル・ウィン(ベネディクト・カンバーバッチ)と、CIAのエミリー・ドノヴァン(レイチェル・ブロズナハン)のやり取りは、イギリス英語とアメリカ英語の聞き比べがしやすいです。

また、ロシア連邦軍参謀本部情報総局(GRU)のオレグ・ペンコフスキー大佐(メラーブ・ニニッゼ)は、アメリカ英語を話します。ウィンとオレグのやり取りも比較しやすいです。

ちなみに、オレグがウィンに「酒は強いか?Can you hold your alcohol?)」と聞いています。
hold one’s alcohol」→「お酒に持ちこたえる」→「酔わずにお酒を飲む」となるんですね。

タイトルの「Courier配達人)」は、イギリス英語だと「クーリアkuor·ree·uh)」、アメリカ英語だと「カーリアkur·ee·ur)」です。
ぜひ、聞き比べしてみてください。

サイドエフェクト

原題: Side Effects
監督: スティーヴン・ソダーバーグ
ジャンル: サスペンス

登場人物俳優英語の種類
ジョナサン・バンクス博士ジュード・ロウイギリス英語
エミリー・テイラールーニー・マーラアメリカ英語
ヴィクトリア・シーバート博士キャサリン・ゼタ=ジョーンズアメリカ英語

うつ病を患っていたエミリーは、精神科医のバンクスが処方した新薬の副作用で発症した夢遊病で夫を殺してしまう。医師として社会的信頼を失ったバンクスは新薬についてやエミリーの周辺を独自に調査を開始。やがて、隠された衝撃的な真実にたどりつく。

サイド・エフェクト (映画) – Wikipedia

監督は、「オーシャンズ11」を手掛けたスティーヴン・ソダーバーグさん。

物語の舞台はアメリカ。

アメリカの病院で働くイギリス人精神科医のジョナサン・バンクス博士を、イギリス人俳優のジュード・ロウが演じています。もちろん、イギリス英語を話しています。

バンクス博士が処方した新薬の副作用によって殺人事件を起こしてしまった、ルーニー・マーラ演じるエミリー・テイラー。こちらは、アメリカ英語を話しています。

この2人の狂気に満ちた演技が、とにかく凄いです!
最後まで目が離せない作品です。

ちなみに、タイトルの「Side Effects」は「副作用」という意味です。

コードネーム U.N.C.L.E.

原題: The Man from U.N.C.L.E.
監督: ガイ・リッチー
ジャンル: アクション

登場人物俳優英語の種類
ナポレオン・ソロヘンリー・カヴィルイギリス英語
イリヤ・クリヤキンアーミー・ハマーアメリカ英語
アレキサンダー・ウェーバリーヒュー・グラントイギリス英語

東西冷戦の最中の1960年代中盤。アメリカ合衆国の中央情報局(CIA)とソビエト連邦のソ連国家保安委員会(KGB)は、核兵器拡散をたくらむ謎多き国際犯罪組織の存在に気付き、この組織を制圧するために、長年の政治的対立を超えて手を組むことになった。

直前まで東ベルリンから亡命する東ドイツ人エンジニアのギャビー・テラー(アリシア・ヴィキャンデル)の脱出劇を巡り対峙していた、CIAエージェントのナポレオン・ソロ(ヘンリー・カヴィル)とKGBエージェントのイリヤ・クリヤキン(アーミー・ハマー)が抜擢される。

(中略)

パーティー会場でクリヤキンがルディを撮影したガンマ線写真で、ヴィンチグエラがウラン濃縮に成功し、核爆弾の完成が近いと判断した2人は、深夜にホテルを出て地中海沿岸にあるヴィンチグエラ・エアロスペースの工場に潜入する。しかし警報を鳴らしてしまいボートで逃亡を試みるが、重装備の警備艇にボートが撃沈されてしまい、ナポレオンの機転で2人は辛くも脱出しホテルに戻る。

翌日、ギャビーはルディとともにヴィンチグエラ・シッピングの工場に隣接する屋敷に向かい、アレグザンダーと再会するが、その場でギャビーはナポレオンとクリヤキンの素性をバラしてしまう。

コードネーム U.N.C.L.E. – Wikipedia

監督は、ロバート・ダウニー・Jrとジュード・ロウ主演の「シャーロック・ホームズ」を手掛けた、ガイ・リッチーさん。ちなみに、マドンナが監督の元奥さん。

イギリスのTVシリーズ「0011 ナポレオン・ソロ」を映画化したものです。

ヒュー・グラントやデヴィッド・ベッカムも出てくるので、イギリス英語を堪能できます。

KGBのイリヤ・クリヤキン役は、アメリカ人俳優のアーミー・ハマーが演じています。アメリカ英語を話しています。

ドイツやイタリアを舞台に、1960年代のファッションや音楽が使われているので、とてもオシャレな映画です。

キングスマン:ゴールデン・サークル

原題: Kingsman: The Golden Circle
監督: マシュー・ヴォーン
ジャンル: アクション

登場人物俳優英語の種類
ゲイリー・エグジー・アンウィン / ガラハッドタロン・エガートンイギリス英語
マーリンマーク・ストロングイギリス英語
ハリー・ハート / ガラハッドコリン・ファースイギリス英語
ポピー・アダムズ ジュリアン・ムーアアメリカ英語
テキーラチャニング・テイタムアメリカ英語
ジンジャーハル・ベリーアメリカ英語

前作から1年後。諜報機関キングスマンのスパイとなり、ガラハッドの名を受け継いだエグジーは、かつてキングスマン候補生だったチャーリーに襲われる。彼とその仲間を撃退し、警察からも逃れたエグジーは、恋人となったスウェーデン王女のティルデと共に、友人ブランドンの誕生日パーティーに参加する。その頃エグジーの車では、チャーリーから外れた機械の義手が、キングスマンの情報を抜き出していた。

翌朝、キングスマン本部の会議に出席したエグジーは、チャーリーが1年前の事件で右腕と声帯を失いながらも生き延びて、現在は犯罪組織に身を置いていることを聞かされる。その晩、エグジーは約束していたスウェーデン国王夫妻との食事会に赴くが、その最中にキングスマンの本部や各拠点、スパイ全員の自宅がミサイル攻撃を受けてしまった。それは、チャーリーが所属する世界最大の麻薬密売組織ゴールデン・サークルの女ボス、ポピー・アダムズの仕業だった。彼女は自身の野望を実現するために、邪魔な存在であるキングスマンの一掃を計画、実行したのだ。

自分を除くキングスマン全員と、自宅にいた愛犬のJBやその面倒を見ていたブランドンを失ったエグジーは、下っ端と判断され見逃されたマーリンと合流する。2人は緊急指令“最後の審判の日”を実行しようとするが、指令が入っているはずの隠し金庫には「ステイツマン」というウイスキーしか入っていなかった。慣例に従って死んだ仲間を思い酒を飲み始めた2人は、つい飲みすぎて酒瓶を空にしてしまう。そこでふと酒瓶を眺めたエグジーは、ラベル裏に書かれた「ケンタッキー産」の「K」の文字がキングスマンのシンボルマークであることに気付き、マーリンと共にアメリカのケンタッキー州に向かう。

キングスマン:ゴールデン・サークル – Wikipedia

監督は、「スターダスト」や「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」を手掛けたマシュー・ヴォーンさん。奥さんは、元スーパーモデルのクラウディア・シファーさん。

この映画は、「キングスマン」シリーズの2作目です。

1作目の「キングスマン」はイギリスが舞台でしたが、2作目はイギリスとアメリカが舞台です。

イギリスとアメリカのスパイが手を組んで、謎の組織ゴールデン・サークルの行方を追い、陰謀を阻止しようと奮闘します。

お国柄がかなり強調されているスパイたち。

めちゃくちゃジェントルマンなイギリスの「キングスマン」、こてこてにアメリカンな「ステイツマン」の対比、とても面白いです。

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ

原題: 007/No Time to Die
監督: キャリー・ジョージ・フクナガ
ジャンル: アクション

登場人物俳優英語の種類
ジェームズ・ボンドダニエル・クレイグイギリス英語
マドレーヌ・スワンレア・セドゥイギリス英語
ノーミラシャーナ・リンチイギリス英語
リューツィファー・サフィンラミ・マレックアメリカ英語
フィリックス・ライタージェフリー・ライトアメリカ英語
ローガン・アッシュビリー・マグヌッセンアメリカ英語

スペクターとの戦いの後、現役を退いたボンド(ダニエル・クレイグ)とマドレーヌ(レア・セドゥ)はイタリア・マテーラにて平穏な生活を送っていたが、マドレーヌは自らの過去をすべては明かせずにいた。それでも凶事を紙に書いて燃やすという現地の祭で、ひそかに紙に「能面の男(l’homme masqué)」と書いて火を点ける。ボンドは過去と決別するため、かつて愛したヴェスパー・リンドの墓を訪れたが、そこにスペクターの紋章が描かれた1枚の紙を見つけると直後に墓が爆発しボンドはダメージを負ってしまう。ホテルに残したマドレーヌの身を案じたボンドは、襲撃してきたスペクターの傭兵たちと交戦しながらもマドレーヌと合流する。傭兵の1人であるプリモ(ダリ・ベンサーラ)の発した言葉や、重犯罪者刑務所に収監中の元「スペクター」首領、ブロフェルドからの電話でマドレーヌの裏切りを疑いながらも、武装したアストンマーティン・DB5で追跡者たちを振り切る。ボンドは彼女への疑いを拭いきれず、到着した駅でマドレーヌ一人を列車に乗せて決別する。

5年後、ボンドはジャマイカでひとり穏やかな日々を過ごしていた。そんなある日、彼のもとを旧友でもあるCIAエージェントのフィリックス・ライター(ジェフリー・ライト)がアメリカ国務省のローガン・アッシュ(ビリー・マグヌッセン)を伴って訪れ、プリモたちに襲撃された研究所から誘拐されたというロシア出身の細菌学者ヴァルド・オブルチェフ(デヴィッド・デンシック)を救い出して欲しいと依頼するが、ボンドはそれを断り2人と別れる。住居に戻ろうとした矢先、車(ランドローバー・シリーズIII)のトラブルに見舞われて途方に暮れていたボンドは現地の女性に声を掛けられ、「ノーミ」(ラシャーナ・リンチ)と名乗った彼女のバイクで帰宅する。自宅につくと女は現地人の偽装を解き、ボンドに「私が今の007よ」と明かし、ボンドが余計なことをしないように牽制して出ていった。

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ – Wikipedia

「ジェームズ・ボンド」シリーズの第25作目。

「ジェームズ・ボンド」を演じているダニエル・クレイグは5作目の出演で、今回の「ノー・タイム・トゥ・ダイ」が最後の出演になるそうです。

前作「007 スペクター」の、その後のお話です。

MI6エージェントを引退後、ジャマイカで静かに暮らしていたジェームズ・ボンド。

旧友のCIAのフィリックス・ライター(ジェフリー・ライト)が訪ねてきて、誘拐された科学者を救出するようお願いされ、ミッションを引き受けます。

命がけのアクションのみならず、ジェームズ・ボンドを演じるダニエル・クレイグの感情表現は、とても見応えがあります。

フィリックス・ライターがジェームズ・ボンドにミッションをお願いするとき、「I need your favour, brother(力を貸してくれ)」と言っています。

I need your help」ではないんですね。

どちらも「助けてくれ(力を貸してくれ)」ですが、「favour」を使うことで、ジェームズ・ボンドの「好意」や「思いやりの心」に訴えてお願いしているのが分かります。

ジェームズ・ボンドの心の動きも、ぜひ味わってほしい作品です。

まとめ

今回は、イギリス英語とアメリカ英語の聞き比べができる、おすすめのアクションやサスペンス映画を5つ紹介しました。

発音の違いを意識しながら映画を見ることで、新しい発見がたくさんあると思います。

1回目は物語を楽しんで、2回目は発音に意識を集中して、同じ映画を何度も繰り返し見ることで、より勉強になります。

教材は映画なので「勉強するぞ!」という感じにならず、楽しんで勉強できるのがいいですね!

私はいつもiPadで、アマゾンプライムを利用して、お得に映画を見ています。

すきま時間で、ぶつ切りで映画を見ることが多いので、とても便利です。

イギリス英語とアメリカ英語の発音の違いについては、こちら

じゃ、今回はこのへんで…

Seeya!

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